
ある日、ふと思った。人間は生まれた時に、すでに過去を背負って生まれてくるんだな、と。
自分という存在は、偶然のように誕生したとはいえ、自分一人で勝手に生まれてくることはできない。父と母の二人がいたから生まれてきた。父と母も、祖父と祖母の4人がいたから生まれてきた。その先祖の人数も、倍々で増えてゆく。
ご先祖が、第一次世界大戦や第二次世界大戦どころか、遥か昔の戦国時代も、度重なる疫病や飢饉や不運な事故をも乗り越えて生き残り、子孫を繋いできたから、こうして今の自分がある。さらに遡っていけば弥生時代、縄文時代、さらにはホモ・サピエンス、ピテカントロプス・エレクトスも。究極を言うなら、地球に生物が誕生した頃から今の自分まで、命が繋がっているということになる。そこまでいくと現実離れした途方もない話のようだが、まぎれもない事実だ。
人は生まれてきた時点で、過去の歴史を受け継ぐことになる。それはDNAの歴史でもある。
自分の先祖を1人・2人・4人・8人……と倍々で計算して、平安時代くらいまで遡ってみる。平安時代を約1000年前として1世代25年で計算すると、現在まで40世代。理論上の先祖は1兆人を超えることになる。
しかし、平安時代の日本の人口は約600万人ぐらいとされている。つまり、我々の先祖は何度も重なっているのだ。父方→A→B→C、母方→D→E→C のように、同じ人物が登場する。長い歴史の中では、これが何度も起こる。
さらに日本は狭い島国なので、あなたの先祖と私の先祖は、いくつもの時代で何人も同じだった可能性がある。それこそ、FFメンバー全員のDNAがどこかで繋がっているかもしれない。
我々がFFでこれほどまでに繋がっている理由は、見た目や声や仕草に“何か”を感じるように、無意識に同じDNAによるシンパシーを感じたからかもしれない。
FFにいるということは、きっとそれ以外の人よりも濃く、共通したDNAがあるのではないか。その重なりが何万分の1・何千分の1・何百分の1なのかは分からないが、濃い薄い・遠い近いはあれど、ご先祖がどこかで同じ人だった可能性は極めて高い。そう考えると、みんなが他人ではないような気がしてくる。生まれる時に背負ってきた過去の歴史が、導いてくれたのかもしれない。
FF DNAを持った我々は、きっと他人ではないのだよ。
