会報&配信連動型Q&Aコーナー「フミヤノカケラ」。
メールでお送りいただいたフミヤへの質問の中から、FF限定YouTube配信中に生回答。会報ではその要約と、さらに編集部で追加取材したものを合わせて掲載しています。
さまざまな角度から投げかけられる質問と、今のフミヤによる答え。その「カケラ」が集まると“人間・藤井フミヤ”の全体像が見えてくるかも!
●子どもの頃からずーーーっと好きなもの、好きな食べ物、愛用している物などありますか?(FF-084003 RIEKO KONDOU)
F:そこまで長く好きな食べ物とか愛用している物は、ないなぁ。味覚も変わるからね。子供の頃はとうもろこしが好きだったけど今はそこまででもないし、駄菓子も好きだったけど、もう美味しいとは思わないしな。あ、でもベビースターラーメンは今でもたまに食べることがある(笑)。頻繁に買うほどじゃないけれど、ビールのつまみとか、そこらに置いてあったら開けちゃう感じ。昔は10円だったから、ベビースターとチロルチョコは子供の味方だった。ベビースターも今はいろんな味が出ているけれど、プレーンな“チキン味”が一番美味しい。もんじゃ焼きを食べに行ったら、絶対入れるよね。あとは、たまに魚肉ソーセージを食べたくなって、わざわざ切ってフライパンで焼く。で、「まあ、やっぱりこんなもんだな」って予想通りの味(笑)。
●現在母親と2人暮らしです。父は3年前に亡くなり私もバツイチで、何となく2人依存し合って生きています。最近、私に彼氏が出来ました。彼氏との時間は幸せですが、今まで寄り添い生きて来た母を置いて出掛ける事に、少し罪の意識を感じてしまい、なかなか踏み出せません。何かアドバイスもらえますか?(FF-087882 EMI IWAMOTO)
F:そういう形の二人暮らし、結構聞くよ。でも、お母さんは、とにかく「娘に幸せになってほしい」と思っているはず。親子でも別の人間なんだから、自分の幸せを第一に考えていいと思う。まだ介護とか書いていないし、彼氏と出かけるのも「行ってらっしゃい」とか「適当に食べておくからいいわよ」と普通に見送ってくれるんじゃないの? その上で、お母さんと一緒にいてあげたいと思うのなら、自分にとって一緒にいても苦痛じゃない、仲のいい母娘なんだろうけどね。彼とは付き合い始めだから分からないけど、もしも今後再婚とか考えて、お母さんとも同居したいなら、意外と“マスオさん型”は男にとって居心地が良かったりするから、婿入りしてもらうのもありかも? あとは近所に住むとか。でも何より、自分の幸せを考えるのが先。
●以前日記で「どうしても道を譲ってくれないポルシェ」がいて、一句読んでいらっしゃいましたよね。そんな時の考え方のコツがあれば教えてください! また、フミヤさんはどんな車の運転のタイプですか?(FF-008212 KOZUE YAMADA)
F:嫌なことが起きた時は、「今これによって、俺の人生はラッキーな方に行ったんだ。相手は、それを起こしてくれたんだ」と思うようにしている。何に関しても、基本的にそういう考え方だね。例えば車が道を譲ってくれないことによって、こっちの人生が数秒間とか数分間ずれる。「この数秒間がずれたことで、きっと事故に遭わないで済んだんだ」って。さすがに、あまりにもムカつくことをされたら、「こいつには絶対悪いことが起きるだろう」と思ったりすることもあるけどね(笑)。運転に関しては、比較的スマートで上手い方だと自分では思っている。運転が下手な人というのは、主にブレーキのかけ方が下手で、急だったり揺れたりするんだけど、そういうのは一切ない。大事にしているのが、「自分はスマートに運転している」と思いながら運転すること。何事もスマートにやっていると思えば焦らないし、上手くいきやすいからね。
●フミヤくんは、他人の言動であまり怒ることがないと言っていましたが、私は普段、些細な事にもイライラしがちです。フミヤくんみたいに寛容な心をもつにはどうしたらいいか教えてほしいです。(FF-003732 KANAKO HATA)
F:基本的には、何事も「大したことではない!」と思うようにしている。例えば自分ではない誰かが何かを起こしてしまった時、うわぁと思っても、すぐに「大したことではない」と切り替える。もし実際に「大したこと」が起きてしまった場合は、すぐに周りの人と「どうすればいいだろう?」「その手があったか!」「この方法はどうだ?」って、あれこれ考えて対処する。もちろん俺もイラッとすることはなくはないし、相手の間違いを指摘しなきゃいけない場面もある。そういう時は伝え方も難しいなと思う。呼吸が合わなくてイライラするのは、自分と相手の物差しが違うから。でも本来は全員が違うわけだから、合わなくて普通なんだよね。“短気は損気”という言葉通り、イライラしていると自分が損することが多い。自分の時間をちょっとだけ相手にあげる、あえて時間を無駄遣いしてあげているんだ、と考えるのもいいのかも。時間を損したように見えて、イライラしないで済むなら得じゃん。
●お子さんが自分と似ているなと思うことはありますか? 高校生の娘が男性アイドルグループのファンになり、グッズを買い、服を選び、ヘアメイクに気合いを入れてライブに行きます。昔、私が母に言われたセリフ「まるでデートに行くみたい」、まさか自分の娘も同じ道を辿るとは。(FF-000503 NORIKO YANO)
F:きっと娘さんも母親を見ているからそうなった、というのもあると思うね(笑)。うちの子は、うーん、どうだろう。そこまで似ているという程ではないかも。もちろん肉体的DNAは、写真を見て「うわ、似てる」って思うことはある。息子は、歩き方とかちょっと丸まった背中は似ていると思うんだけど、性格はけっこう違う。娘の方がちょっと似ている感じがあるかもしれない。
●タイムマシーンで行ってみたい時代はありますか? 私は、江戸時代に始まった地元の山車祭りを江戸、明治、大正、昭和と見に行ってみたいです。(FF-009833 TOMOMI OWA)
F:タイムマシーンかぁ。まず未来は絶対に行きたいと思わないね。過去で行きたいのは、俺も江戸時代だな。まだ欧米から攻められず、一番平和で長かった徳川の時代。戦争がなく平和だった時に、そりゃ純粋な日本文化が開花して発展するわけだよね。中でも特に見てみたいのは、当時の相撲と歌舞伎だな!
<2023/11/15配信より抜粋>
●こたつに入ってしまうとなかなか出ることができず、うたた寝をしてしまいます。これがまた心地良い。甘いものを食べてはまったりとして眠気に襲われ、ダラダラと一日が終わってしまいます。コミュを読んでいるとフミヤさんはいつも忙しく動いているようですが、ダラダラと過ごしてしまう日もあるのですか?(FF-035102 KYOKO MAEDA)
F:ありますよ。あるけどねぇ、なんかやろうとするんだよね。俺の場合。この歳になると医者から「努力して休まないとダメ」って言われるんですよ。それもそうだなと。この間久しぶりに、ヒロミと憲ちゃんと八王子フェスの後にちょっと飲んだんですけどね。「60あたりって忙しくない?」って話になって。3人とも、まぁまぁ忙しいんですよ。普通、定年なんですけどね。こたつの話でしたね。こたつは藤井家にはない。でもいいよね。実家に三角形のクッションみたいなものが置いてあって、もうそれに横になっちゃったら終わりよ。あと昔で言う……俺は綿入れって言ってたんだけど、丹前? 必ず冬は丹前を着てたんですよね。こたつは足はあったかいけど上は寒いから丹前着てた。また買おうかな。女の子とか可愛いんじゃないの、絣みたいな丹前着てたら。やっぱり俺の場合は久留米絣を着たいから、今度久留米行った時に、ちょっと見てみようかな。
●朝晩涼しくなり冬に向かってますが、この季節になると温かい物が食べたくなりますよね。私は父が作る手打ちうどんで、野菜たっぷりのほうとうが大好きで毎年必ず作ってもらってます。父も80代の高齢なのでいつまで食べられるかわかりませんが…フミヤさんは食べたくなる温かメニューはありますか?(FF-086312 KEIKO NAGANO)
F:めっちゃ寒いもん。床暖入れましたよ、昨日から。ほうとうに近いものが、藤井家は「だご汁」って九州(の郷土料理)ね。九州なんで麦味噌? 白味噌? 豚汁に団子が入る。団子と言っても、手からビューって出したようなやつが入ってる。大分県のと同じようなもんですね。でも冬に食べたくなる温かいものというと、湯豆腐ですかねぇ。湯豆腐と熱燗かな。藤井家の冬は湯豆腐が出ますね。
●これからクリスマス、忘年会シーズンですね。私は飲み会が大好き、二次会のカラオケが苦手です。壊滅的な音痴なんです。リズム感もなく、手拍子がいつの間にかズレていたり、マイクが回ってきて断って気まずくなったりすることもあります。音程の難しくない最強の一曲とか、音痴でもカラオケで楽しく過ごせるアドバイスをお願いします。(FF-082323 MIHO KIKUTA)
F:昔、人前で歌うことってなかったのよ。歌のテストとか、遠足でマイクが回ってくるぐらい。マイクが回ってきても、歌いたくない人は別に回せば良かったから断れたんだけど。最近はいわゆるコミュニケーションとして、みんなカラオケ普通になっちゃってるもんね。歌が苦手な子ってどうすんだろうなぁ?みたいなことをいつも思ってたんです。まさに。んーーーー、明るくごまかすには、ロックしかないですね。パンクロックが一番いいけどね。ブルーハーツとか。そしたらみんな、(腕をあげて)ウェーーーイとかやってタンバリンとか叩いてくれると思うんだよね。「リンダリンダ〜〜♪」とか歌ったら。そんなに綺麗に音程合わせないほうがロックになる。勢いとかシャウトとかフェイクとか入ってこそのロックなんで、明るく盛り上がって。あんまり盛り上がると毎回それを求められるっていうことになりますけど……「それしか歌わない」って言えば(笑)。
●おせちの中で好きなものはありますか。人気のないものは私がずっと食べないといけないので、ここ数年好きなおせちしか作らなくなりました。(FF-086122 RUMIKO TSUKADA)
F:おせちって土地柄もあるけど、だいたい入るのは、数の子、かまぼこ、ちょっと煮たりしたもんか。数の子は食べますね、日本酒に合うんで。あとちょっと甘くニシン煮たようなもんとか。黒豆も好きかな。おせちって、日持ちする日本酒のあてだよね。かまぼこなんて食べることないでしょ、一年で。なんでかまぼこってあんなに売ってんだろうなと思うもんね。でも蕎麦屋行った時に板わさとかあると、頼んじゃう。
●「フミヤ、フミヤ、そんなにフミヤがよかったら、フミヤと暮らせやーーー」「暮らせるもんなら暮らしてるわーーー」と玄関先で旦那様とバトルを繰り広げ、コンサートへ来ていた私の友人。“ジェラシーの塊”旦那様 vs “フミヤ愛を貫く私の友人”、2人へ愛の一言をお願いします。(FF-007323 EMI KINOSHITA)
F:そうだな……(笑)。でもねぇ、俺、危険性がないわけよ。まず、奥さんに触れることもほぼほぼないし、個人的なLINEを交換することもほぼほぼない。まぁ、携帯に俺からメールが行くことはありますけどね(笑)。ジェラシーは分かる。コンサートとか、グッズとかね。でもねぇ、旦那さん。いいですか。カミさんの機嫌を取るのって大変なんですよ。例えば誕生日にちょっと奮発してバッグを買ってあげたとする。機嫌が悪くなったら「こないだバッグ買ってあげたのに」とか思っても全然。ところが「おっ、コンサート? 行ってらっしゃい行ってらっしゃい、楽しんでおいで」そこの機嫌をとっておけば、まぁまぁ機嫌がいいと思うんです。だから機嫌取りの一環だと思うこと。こんなに危険性のない男はいないんだから!(笑)
●ツアー等で全国旅するフミヤさん、旅の準備は好きですか? 私はフミヤさんのツアー等に合わせて国内外に度々行きますが、荷造りが大の苦手です。事前のリサーチ等は楽しいのに、荷造りとなるとやる気を無くし直前まで準備せず、徹夜で出発すること多数。普段の生活用品の旅行版も用意してバッグに洋服等と入れるだけにしていますが、克服できずにいます。旅のプロのフミヤさん、荷造りが楽しくなるコツをぜひ聞かせて下さい。(FF-013033 HIROMI KOBAYASHI)
F:あれも持っていこう、これも持っていこう、あれ忘れちゃダメ……そういうことを考えると、あれだこれだってね。俺だって、パンツ、靴下、インナーのTシャツ、あとドラッグバッグ。歌を歌わなきゃいけないんで、喉関係。もう荷物に入っちゃってる。(現場に)行ったら衣装着りゃいいだけだから簡単でいいけど、女の子はなぁ……いつまでも“女の子”って言うけど(笑)……コスメ系があるからね。ま、それ用でパッケージしとけば? 前もって。でも忘れても大したことないよ、コンビニに大体売ってるから。携帯と財布さえあればどうにかなるっしょ! パンツだって売ってるから。
●40周年ライブ、ほんとにヒットパレードで楽しいです。もし定番とかファン受けとか関係ない、あんまりライブではやってない、「俺はコレいいと思ってる!」って曲で構成するとしたらどんなライブがやりたいですか?(COREで観てみたいです!)(FF-029463 YUKIYO MIURA)
F:CORE の場合、「TRUE LOVE」や「Another Orion」とか、シングルはほぼ歌わない。それでいてスペシャルラブソングにするとなると、やっぱミディアムスローが多くなるんじゃない? アップテンポは少なくなる可能性は高いね。ひょっとしたら次のCOREは、弦楽器入れるかも?!(笑)「座ってゆっくり聴いてください」って、おしゃべりと曲で、さださんみたいになっちゃうかもしれない(笑)。
●私は24歳メンズなのですが、この24年間の人生の中で最もフミヤさんに夢中です! きっかけは2022年にチェッカーズのFINAL TOURが映画館で上映しており、母と行ったのをきっかけにチェッカーズのファンになり、2023年のSLSツアーに母と共に参戦し、2代で大ファンになりました! フミヤさんが現在過去含めて最も夢中になったのは何でしょうか?(FF-088053 SOUTA KIMURA)
F:人生の中で夢中になったのは、ロックンロールでしょうね。あれが一番夢中になったね。ティーンネイジャーだったっていうのもあるし、なんなら今でも。だから、人生ずっと、っていうものはロックンロール。今でも、ちょっと落ち着いた曲を歌えばいいものを、ロックンロール歌ってしまうんですよね。実は難しいんですよ、すごく単純だから。最近久しぶりに「ロックンロールのアルバムじゃん!」と思ったのは、ローリング・ストーンズの新譜。80だよ! 例えばハーレーダビッドソンとか乗ってるおじさんたちは、一生バイクが好きなんですよ。あと、釣りとか一生夢中になるものは見つけた方がいい。飽きるものの方がいっぱいなのよ、実は。でも、飽きたら次いっちゃうっていうのも、いろんな知識や器用さも増える。それはそれでアリだと思うよ。
●若い頃色々な国を訪れる中で、この場所を探していたんだと思った国がありました。初めてなのに懐かしく、自分を受け入れてくれるような感じがし、無条件で好きになりました。国に限らず人や音楽、絵画等でも、「あ、これだ。見つけた!」と感じる時があります。まるでパズルのピースのように、心にピタリとはまる物が今では沢山あります。フミヤさんには「あ、見つけた」と思った場所や物はありますか?(FF-087272 NAOMI ASHIDA)
F:アメリカとか行って、私にピッタリ!と永遠に行ったっきり、という友達もいっぱいいますけど。ピタッってきたというのは、自分の感性に合ったということだよね。好きな人とかもそうじゃん。なんかこの人ウマが合う、とか、あの人なんか昔から知ってるような気がする、とか。風景もあるよね。飛行機から見てると、すごい田舎の盆地の中とか、あの村に行ってみたいなぁ、あの町に行ってみたいなぁとか思うことよくありますね。風景も、見てて「うわっ、あそこに暮らしてみたい!」ということも。でもそれはノスタルジックな、自分の住んでた場所とかね。海の近くに住んでた人は海が好きだろうし、俺は山のふもとだったんで。やっぱ、自分の好きなものなんでしょうね。培ってきてセレクトされてきた中で、ピタッと合うのは。