人生とは、生きている間の時間のことだ。
１秒 １分 １時間 １日 １ヶ月 １年
刻一刻と、時は常に流れてゆく。
私たちは毎日、何気なく生きている。朝に目覚めて、その日すべきことのために行動し、夜には就寝する。人生はその連続。人それぞれに長さが違う。短い者もいれば長い者もいて、それを天命とも運命ともいう。
人生が時間であるのならば、しかも１回きりであるのならば、有効に使った方がいいに決まっている。そのためには、やるべきことと、やりたいことを優先的にやってゆくことだ。やるべきことは嫌でもやらなきゃ先へ進まないし、やりたいことは気が変わらないうちにすぐやった方がいい。
では、どうすればその「やるべきこと」「やりたいこと」が明確になるのか？ 私が、今の自分の心理を知るために使う簡単な方法があるので、紹介してみたい。最初はどこかで似たような手法を見聞きしたのかもしれないが、今や完全に私のオリジナルだ。
まずノートに、頭に思い浮かぶ事柄を８つ書く。今ふと頭に浮かんだことなら何でもいい。例えば、あれがやりたい、あれが欲しい、あれを食べたい、あそこへ行きたい、あれをやらなきゃ、あれが気がかりだ、今こんな気分だ……など。会社や家庭、友人関係などで特定の人が浮かんだなら、その人のことでもいい。書き方は一言でもいいし、文章になってもいい。考えてもいいし、考えなくてもいい。とにかく、その８つが今の自分の心理を表す事柄だ。
例えば、今の私の頭に浮かんだこと８つを書き出してみよう。
（１）長時間抱えていた重荷をようやく下ろすことができた
（２）この春に新しく環境が切り替わる
（３）急に疎遠になった友人との関係をどうすればいいものか？
（４）正月から増えた体重を元に戻さなければ
（５）今年こそ少しずつ家の物を減らしてゆかないとなぁ
（６）新しい風を入れていかないと古い澱んだ空気だけになる
（７）しばらく、すべてを忘れて旅行でもしよう
（８）３月になったら本気で整えよう
この８つが、これを書いている2025年２月中旬時点の私の心理である。
書いたら、全体から受ける印象を感じてみる。各項目を見ると確かにその通りではあるが、全体的には穏やかでのんびりした感じで、そこまで切羽詰まった悩みはないようだ。
続いて、そこからさらに自分の心理を探ってゆく。８項目を上から２つずつ掛け合わせて（１と２、３と４、５と６、７と８）、そこからさらに思い浮かんだ事柄４つを書く。
●（１）長時間抱えていた重荷をようやく下ろすことができた ＋ （２）この春に新しく環境が切り替わる
↓
この春に、新たな気持ちで新たな環境の人生が始まる
●（３）急に疎遠になった友人との関係をどうすればいいものか？ ＋ （４）正月から増えた体重を元に戻さなければ
↓
努力でどうにかなるものとならぬものがある
●（５）今年こそ少しずつ家の物を減らしてゆかないとなぁ ＋ （６）新しい風を入れていかないと古い澱んだ空気だけになる
↓
新たなものを入れるには、古いものを捨てる必要がある
●（７）しばらく、すべてを忘れて旅行でもしよう ＋ （８）３月になったら本気で整えよう
↓
リフレッシュして、３月から心身共にFUTATABIツアーに向かう
４つになった段階で、また全体の印象を見てみる。そこから感じられるのは、新たな環境の変化が始まる期待感。自然の流れに任せようという達観的な気持ち。リフレッシュしたい気持ちはあるが、３月からと決めている時点で、目の前に迫っていることに少々ストレスを感じているようにも思える。トータルで見ると「さあ、これから始めよう」という感じだろう。
次は、出てきた答え４つを上から２つずつ掛け合わせて、２つにする。
●この春に、新たな気持ちで新たな環境の人生が始まる ＋ 努力でどうにかなるものとならぬものがある
↓
自然の流れに身を任せつつ、より良い方向へ流れる努力をしよう
●新たなものを入れるには、古いものを捨てる必要がある ＋ リフレッシュして、３月から心身共にFUTATABIツアーに向かう
↓
古い細胞を新たな細胞に入れ替えよう
この場合、「自然の流れに身を任せつつ、より良い方向へ流れる努力をしよう」「古い細胞を新たな細胞に入れ替えよう」という２つになった段階で、完全に前向きな、よしやるぞ！という気持ちになっているのが分かる。
最後に、２つを掛け合わせて１つにする。
●自然の流れに身を任せつつ、より良い方向へ流れる努力をしよう＋古い細胞を新たな細胞に入れ替えよう
↓
藤井フミヤの細胞を新しくする
８つの項目を掛け合わせて最後に出た答えは、「藤井フミヤの細胞を新しくする」になった。ふと浮かんだ８つの事柄が１つになった時点で、すでに“決心”に変わっているのが見てとれる。
こうして導き出された「藤井フミヤの細胞を新しくする」。これは、どういう意味なのか？と、また客観的に見ていく。
「藤井フミヤ」と言っている時点で、郁弥ではなく歌手のフミヤのことを言っているはずだ。FUTATABIツアーに向けて、肉体というリアルな意味での細胞。全都道府県を回る体力を作ることを意味する。そして、それを取り巻く仕事の環境的な細胞。新たなアイデアを持って、行動を起こす。同じ場所にあぐらをかいていても新しくはならない。３月になったら、私は藤井フミヤの細胞を新しくするために行動をする。きっと春という季節とツアー目前の今だから、こんな心理なのだろう。
さあ、あなたもこの方法で、８→４→２→１と絞っていきながら自分の深層心理を探ってみてほしい。ピンポイントでも使うことができる。もし最後に残るものが悩みであったなら、それを解決することが最優先でやるべきことになる。まだぼんやりしているなら「その悩みをどう解決すればいいのか？」を８つ書き出して、１つにしてみればいい。また、最後の答えが「どうにもならない」になった時は、「気分を変えるためには。どうすればいいか？」でまたやってみればいい。あるいは「何もしない」になったら、何もしないという行動をとればいい。あえて動かないのも立派な行動のひとつだ。
人生とは、生きている間の時間のことだ。
１秒 １分 １時間 １日 １ヶ月 １年
刻一刻と、時は常に流れてゆく。
やるべきこと、やりたいことを優先的にやってゆこう。
あなたの人生という時間が、あなたにとって有効に流れてゆきますように！